Looker StudioでGA4のコンバージョンデータと連携したレポートを作成する方法

Looker StudioでGA4のコンバージョンデータと連携した広告レポートを作成する方法です。

※ 既にGA4連携広告レポート作成ツールをご利用されているお客様はこちら

 

GA4連携広告レポート作成ツールとは?

 

Looker StudioでGA4を連携した広告レポートを簡単に作成することができるDatabeatオリジナルの便利なツールです。

本ツールはDatabeatの「GA4自動連携機能(β版)」となります。

GA4で計測した「コンバージョン」をDatabeatで収集した広告パフォーマンスデータと掛け合わせたレポートを作成することができます。

Databeatで収集した広告パフォーマンスデータとGA4で計測したコンバージョンデータは、「UTMパラメータ」をもとに、「キャンペーン」や「広告」、「キーワード」を特定し、広告データと掛け合わせる仕組みです。

 

本ツールで作成可能なLooker SutdioのGA4連携広告レポートは下記4点となります。

  • キャンペーンレベル+広告レベル+キーワードレベルのGA4連携広告レポート

  • キャンペーンレベルのGA4連携広告レポート

  • 広告レベルのGA4連携広告レポート

  • キーワードレベルのGA4連携広告レポート

※ 今後も対応レポートを追加予定です。

※ こちらのGA4連携広告レポート作成ツールでは出力内容が限られます。

 

▼本ツールで作成可能なレポートの一例

 

Looker StudioでGA4と連携した広告レポートを作成する手順は下記になります。

STEP4は、どちらかご希望の内容に沿って進めてください。

【STEP1】事前準備:UTMパラメータの設定&データベースの作成

【STEP2】ツールの利用申請

【STEP3】ツールでのレポート作成

【STEP4-1】レポートを生成する

【STEP4-2】SQLのみ取得する


※ 既にGA4連携広告レポート作成ツールをご利用されているお客様へ

1.以前ご使用されていた「【Databeat】GA4連携広告レポート作成ツール」の定期実行の停止をクリックしてください。

スクリーンショット (118)

 

2.【STEP1】から順番に再度設定を進めてください。

※ 【STEP2】の「ツールの利用申請」も再度お願いいたします。

 

よくあるQ&A

Q.以前使用していたGA4データは引き継がれますか?

A.GA4データは引き継がれます。

Q.以前使用していたスプレッドシートで「定期実行の停止」をしないと、どうなりますか?

A.エラーが発生する可能性がございます。

 

 

GA4連携広告レポート作成ツールを使ってレポートを作成する方法

【STEP1】事前準備

【UTMパラメータの設定&データベースの作成】

本ツールはDatabeatで収集・蓄積した広告データとGA4のデータを連携させるために、「UTMパラメータ」を使用しております。

そのため、本ツールをご利用する上で、広告媒体管理画面などで、UTMパラメータの設定をいただく必要がございます。

UTMパラメータとは?

通常のWebページのURLの後につけることができる「?」以降の文字列のこと

例:

https://www.data-be.at/explore/?utm_source=media&utm_medium=databeatmagazine&utm_campaign=globalmenu&utm_content=header

本ツールご利用上のUTMパラメータのルール


本ツールをご利用いただく上で、下記のルールに沿ったUTMパラメータを設定いただく必要があります。

id:キャンペーンID
content:広告ID
term:{targetId}


これらを追加したURLを広告のクリック遷移先として媒体管理画面で設定してください。

参考:広告媒体別のUTMパラメータの付与方法

下記の記事を参考にUTMパラメータの付与設定をしてください。

必ず、idには「キャンペーンID」contentには「広告ID」、termには「{targetId}」と設定をしてください。

(参考:広告媒体側で発行される「広告ID」を入稿URLに付与する方法/ROBOMA)
(参考:Googleアナリティクスで使える!パラメータ活用法 【Google・Yahoo!広告】 /VALUE CREATION様)

※UTMパラメータの設定方法については、弊社ではサポートができません。

ご自身でご調査いただき、ご設定をお願いいたします。

※ Google広告の自動タグ設定については問題なくご利用いただけます。

【Databeat管理画面でデータベースの作成】

1. 「Data Feed」>「BI tool」をクリックしてください。

2. [ + ]ボタンをクリックしてください。

3. [ データベースを追加 ]をクリックしてください。

3 

4. データベース名を入れて、出力したいプロモーションを選択してください。

4

 

5. テーブル定義でプリセットの[ Looker Studio_GA4キャンペーン ] を選択してください。

5

 

6. メディアを選択してください。

6

 

7.[ 保存 ]をクリックすると、テンプレートに必要なデータベースが作成されます。

※上記と同じ手順で、[ Looker Studio_GA4広告 ]、[ Looker Studio_GA4キーワード ]のデータベースも作成してください。

【STEP2】ツールの利用申請

GA4連携広告レポート作成ツールをご利用いただくためには、ツールの利用申請が必要となります。下記の手順に従って申請をお願いいたします。

GA4連携広告レポート作成ツールの利用申請方法

恐れ入りますが、ツールの利用申請フォームより申請をお願いいたします。

GA4連携広告レポート作成ツール利用申請フォーム


申請後、フォームにてご入力されたメールアドレスあてにツールのご案内のメールが届きます。

【STEP3】ツールでのレポート作成

1. スプレッドシート「【Databeat】GA4連携広告レポート作成ツール」を開き、コピーを作成します。

 

2. GCPリージョンをプルダウンから選択してください。

 

GCPリージョンの詳細な確認方法はこちらをご確認ください

 

3. B9セルに貴社のGCPのプロジェクトIDを入力してください。

 

GCPのプロジェクトIDの確認方法はこちらをご確認ください。

 

4. 次に、本ツール(スプレッドシート)のメニューバーにある「Databeat」メニューをクリックし、メニュー内より「GA4プロパティ一覧を取得」をクリックします。

5. 次にGoogle Apps Scriptの認証プロセスに入りますので、画面に従って進めてください。

Google Apps Scriptの認証手順はこちらをご確認ください。

 

6. Google Apps Scriptの認証後、再度Databeatメニューから「GA4プロパティ一覧を取得」をクリックしてください。

 

本メニューが正常に動作すると、ツールをご利用されているご自身のGoogleアカウントに紐づくGA4プロパティ一覧が取得され、「GA4プロパティ一覧」シートに情報が出力されます。

 

7. 次に、本ツールの設定シートの「GA4設定」の下記項目を入力・指定します。

 

GA4のデータをDatabeatで収集・蓄積した広告データと連携させる場合は「出力先」を「BigQuery」に設定してください。本ツールでは、GA4のデータをAPI経由で取得し、BigQueryに格納・蓄積する仕様となっております。

  • プロパティ:広告データと連携したい「GA4プロパティ」をプルダウンから指定します。

  • 開始日、終了日:自動取得するGA4のデータ期間の開始日と終了日を日付形式で指定します。

    • デフォルトでは直近1週間のデータを取得する関数が入力されております。

    • 日付について「yyyy-mm-dd」の形式で入力してください。

  • 出力先:BigQueryまたは、Spread Sheetのいずれかを選択してください。

    • 本ツールでDatabeatの広告データとGA4のデータを連携したい場合は、「BigQuery」を選択してください。

    • GA4のデータをスプレッドシートに出力したい場合は「Spread Sheet」を指定してください。


8. 次に、GA4のデータを取得し、BigQueryに格納(Spread Sheetに出力)します。

本ツールの「Databeat」メニューより「データを取得」をクリックして実行します。

 

出力先が「BigQuery」に設定されている場合、設定された「プロパティ」及び開始日〜終了日の期間内のGA4のデータがAPI経由で取得され、BigQueryに格納されます。

(※すでに取得済みの古い日付のレコード(行)は新しく取得したデータで更新されます)

 

一方、出力先が「Spread Sheet」に設定されている場合、設定された「プロパティ」及び開始日〜終了日の期間内のGA4のデータがAPI経由で取得され、本ツールの「取得結果」シートに出力されます。

(※出力先を「Spread Sheet」に指定している場合、「データを取得」をメニューを実行するたびに「取得結果」シートは一度クリアされ、新しく取得したデータのみが出力される仕様となっております)

・APIの制限で取得できない可能性やGoogle Apps Scriptの処理時間の制限から、期間が長い場合やデータ量が多い場合は取得完了できない可能性がございます。

・エラーが発生する場合はご指定される「開始日」〜「終了日」の期間を短くするなどしてご調整ください。

【参考】データを取得を自動化する方法

「データを取得」をクリックすると、手動で GA4のデータがBigQueryやスプレッドシートにエクスポートされますが、データの取得を自動化することも可能です。

本ツールの「Databeat」メニューより「定期実行の開始」をクリックすると、毎日午前9:00〜10:00の間に自動でデータがエクスポートされるようになります。

 

GA4のデータを定期的にBigQueryに格納したい場合は「定期実行の開始」メニューのご利用がおすすめです。

また、「Databeat」メニューより「定期実行の停止」を実行すると、GA4データの定期取得処理は停止されます。

 

9. 次に、出力するレポートの設定を進めます。

本ツールの「設定」シートの「レポート設定」の下記項目に入力をしてください。

  • キャンペーンレベルのSQL:事前準備で作成したデータベース「(プロモーション名)_GA4広告レポート_キャンペーン」のSQLを Databeatの管理画面BI toolより発行し貼り付けてください。

  • 広告レベルのSQL:事前準備で作成したデータベース「(プロモーション名)_GA4広告レポート_広告」のSQLを Databeatの管理画面BI toolより発行し貼り付けてください。

  • キーワードレベルのSQL:事前準備で作成したデータベース「(プロモーション名)_GA4広告レポート_キーワード」のSQLを Databeatの管理画面BI toolより発行し貼り付けてください。
  • コンバージョンイベントフィルター(複数ある場合はカンマ区切り):コンバージョンイベントをフィルターすることも可能です。

【補足】本ツールで出力できるレポートについて

本ツールでは、下記3種類のレポートを出力することができます。

必要に応じてそれぞれご設定ください。

出力するレポート

入力する項目

キャンペーンレポート+広告レポート+キーワードレポート

下記3つの項目をすべて入力
・キャンペーンレベルのSQL
・広告レベルのSQL
・キーワードレベルのSQL

キャンペーンレポート

キャンペーンレベルのSQLのみ

広告レポート

広告レベルのSQLのみ

キーワードレポート

キーワードレベルのSQLのみ

※Google広告のP-MAX キャンペーンのようにキャンペーン単位までのレポートに限られている広告は、キャンペーンレポートもしくはキャンペーンレポート+広告レポート+キーワードレポートをご利用ください。(後者の場合は、不要であればレポート作成後に広告とキーワードのページは削除して問題ございません)

【参考】コンバージョンイベントフィルターの機能について

特定のコンバージョンイベントでフィルターをしたい場合は、Databeatメニューより「GA4コンバージョンイベント名一覧を取得」を実行し、取得されたコンバージョンイベント名を「GA4コンバージョンイベント名一覧」シートを参考に指定してください。

 

【STEP4-1】レポートを生成する

1. Databeatメニューから「レポート生成URLを取得」をクリック

 

2. 表示されたレポート生成URLをクリック

3. 「保存して共有」をクリック

2で生成したリンクをクリックすると、Looker Studioの画面が開かれますので、画面右上の「保存して共有」をクリックします。

4. 「データアクセスを確認してから保存」のページで「編集」をクリック

5. 「データの認証情報:閲覧者」をクリック

 

6. データの認証情報を「オーナーの認証情報」に変更し、「更新」をクリック

7. 「完了」をクリック

※キャンペーンと広告のSQLをどちらも貼り付けている場合は、全てのデータソースのデータの認証情報を「オーナーの認証情報」に変更する必要がありますので、手順3〜手順7をもう一度繰り返してください。

  • GA4×広告レポート(キャンペーンレベル) 共有用

  • GA4×広告レポート(広告レベル) 共有用

  • GA4×広告レポート(キーワードレベル)

8. 「保存して共有」をクリック

9.  画面右下の「同意して保存する」をクリック

 

9番で「同意して保存する」をクリックすると、Looker Studio側の問題で「レポートの取得に失敗しました」というエラーが表示されるケースがございます。

ただし実際にはレポートの追加は完了しており、下記URLよりご確認いただけます。

https://lookerstudio.google.com/navigation/reporting

※ 反映まで時間がかかる可能性がございます。

※ 「無題のレポート」も同時に生成されてしまうので、こちらは削除いただいて問題ございません。

【STEP4-2】SQLのみ取得する

1. Databeatメニューから「レポートSQLを取得(キャンペーンレベル)」をクリック

同様に広告レベルとキーワードレベルのSQLも取得できますので、ご希望に合わせて選択してください。

GA4連携広告レポート作成ツール - Google スプレッドシート 2024-02-14 11-17-20-png

 

2. 生成されたSQLが表示されますのでコピーしてください。

 

3. コピーしたSQLをLooker Studioのデータソースとして接続したり、スプレッドシートに設定することでデータの出力が可能になります。

Looker Studioのデータソースとして接続する方法

スプレッドシートへの出力方法

 

GA4連携広告レポート作成ツールでよくあるQ&A

Q:プロジェクト IDはどこから確認できますか?

A. 権限のあるアカウントで下記URLにアクセスしますと、画面左上のプロジェクト情報からご確認いただけます。

https://console.cloud.google.com/home/dashboard

プロジェクトIDを確認

 

Q:GCPのリージョンはどこから確認できますか?

A. 下記の手順に従って、ご確認ください。

1. プロジェクトID確認時と同様に権限のあるアカウントで下記URLにアクセスしていただきます。
https://console.cloud.google.com/home/dashboard

2. 検索窓でBigQueryと検索頂き、プロダクトとページのBigQueryをクリックします。GCPリージョンの確認方法_STEP1

 

3. 貴社プロジェクトIDの"▼"をクリックし、databeatをダブルクリック頂きますとデータセット情報が出現します。1-2

 

4. データセット情報内の"データのロケーション"に書かれているものがリージョンになります。
※概ね、asia-northeast1かUSのどちらかになりますので、US以外の方のGCPリージョンは東京扱いとなっております。

2

 

Q:Google Apps Scriptの認証がうまくいかない

A. 下記の手順に従って、ご確認ください。

1. アカウントをクリックします。3

 

2. アカウントへのアクセスリクエストを許可します。4

※ 下記のような画面が表示される方は、詳細をクリックいただきます。※(安全ではないページ)に移動をクリックしますと、上記の許可画面が出現します。安全ではない1-1

(参考:【GAS】初回プログラム実行時の認証・許可のプロセスの進め方/Programing ZERO)

 

安全ではない2
(参考:【GAS】初回プログラム実行時の認証・許可のプロセスの進め方/Programing ZERO)

Q:プロジェクトIDやGCPのリージョンを誤って設定してしまいました。何か問題は発生しますか?

A. 特に問題は発生いたしません。一から再度ご確認の上、設定をお願いいたします。

Q:生成したレポートは編集することは可能ですか?

A. 管理者権限をお持ちのレポートであれば、Looker Studio上で編集することが可能です。

Q:レポート生成中に失敗しました。どうすればいいですか?

A. お手数ですが、上記手順を再度お試しください