Looker Studioでコンバージョンに特定のコンバージョンアクションの数値だけを反映する方法

Looker Studioで、Google 広告とYahoo!広告、Microsoft広告の特定のコンバージョンアクション(コンバージョン名)の数値を反映する方法です。

Looker Studioでコンバージョンに特定のコンバージョンアクション(コンバージョン名)の数値を反映する方法をご紹介します。

Google 広告とYahoo!広告、Microsoft広告の方法となります。その他のサービスにつきましては、コチラを参考にコンバージョン設定を行ってください。

※ アカウント登録のデータ取得設定でレポートタイプ「キャンペーン(コンバージョン詳細)」が選択されている必要があります。

広告グループ単位で、コンバージョンアクション別の数値を確認したい場合はレポートタイプ「広告グループ(コンバージョン詳細)」の取得が必要です。
広告グループ(コンバージョン詳細)はオプション料金が発生いたしますので、ご注意ください。

  • 取得設定でチェックが入っているアカウント数 × 月額100円(税抜)のオプション料金が発生いたします。

  • アカウントのステータス(エラー、取得停止等)に関わらず、チェックが入っている限り料金が発生いたします。

Looker Studioの「データの統合」機能で、レポートタイプ「キャンペーン」とレポートタイプ「キャンペーン(コンバージョン詳細)」のデータソースを統合することで、コンバージョンに特定のコンバージョンアクション(コンバージョン名)の数値だけを反映させることができます。

広告グループ単位で出力したい場合は、レポートタイプ「広告グループ」とレポートタイプ「広告グループ(コンバージョン詳細)」のデータソース統合となります。

※ 参考:Looker Studioのヘルプ「データの統合について」

Looker Studioでコンバージョンに特定のコンバージョンアクションの数値だけを反映する方法

STEP 1:レポートタイプ「キャンペーン(コンバージョン詳細)」のデータベースを作成する

1. 「Data Feed」>「BI tools」をクリックしてください。

2. [ + ]ボタンをクリックしてください。

3. データベース名を入力してください。

4. データを出力したいプロモーションを選択してください。

5. テーブル定義でプリセットの「データポータル_キャンペーン(コンバージョン詳細)」もしくは「データポータル_広告グループ(コンバージョン詳細)」を選択してください。

6. データを出力したいメディアを選択してください。

7. [ 保存 ]ボタンをクリックすると、データベースの作成は完了です。

 

STEP 2:Looker Studioにデータソースを登録する

1. Looker Studioを開いて、Google アカウントでログインしてください。

2. データソースを追加するレポートを開いてください。

3. [ 編集 ]ボタンをクリックしてください。

4. [ リソース ]メニューの[ 追加済みデータソースの管理 ]をクリックしてください。

5. 画面左下の[ データソースを追加 ]をクリックしてください。

6. Google Connectorsから[ BigQuery ]を選択してください。

7. 画面左のメニューから「カスタムクエリ」を選択してください。

8. プロジェクトの中から対象のプロジェクトを選択してください。

9. カスタムクエリの入力欄にSTEP 1で作成したデータベースのSQLをコピーして貼り付けてください。

10. 「Enable date range parameters」にチェックを入れてください。

11. 画面右下の[ 追加 ]ボタンをクリックしてください。

12. 「このレポートにデータを追加しようとしています」画面が表示されますので、[ レポートに追加 ]をクリックしてください。

13. 「BigQuery」という名前で追加されたデータソースの[ 編集 ]ボタンをクリックしてください。

14. フィールド編集画面でデータソースの名称を変更して、[ 完了 ]ボタンをクリックするとデータソースの登録は完了です。

 

STEP 3:Looker Studioで統合データを作成する

1. [ リソース ]メニューの[ 統合を管理 ]をクリックしてください。

2. 画面左下の[ ADD A BLEND ]をクリックしてください。

3. 「添付のデータソース」からレポートタイプ「キャンペーン」のデータソースを選択してください。

4. [ 別のテーブルを結合する ]をクリックして、添付のデータソース からレポートタイプ「キャンペーン(コンバージョン詳細)」のデータソースを選択してください。

広告グループ単位での出力をする場合は、3ではレポートタイプ「広告グループ」を、
4では「レポートタイプ(広告グループ(コンバージョン詳細)」をそれぞれ選択してください。

5. それぞれのデータソースの「ディメンション」「指標」に下記と同じ指標を選択してください。

広告グループ単位での出力をする場合は、それぞれのデータソースのディメンションにAdgroupNameを追加してください。

※ レポートタイプ「キャンペーン」(もしくは「広告グループ」)の指標は必要に応じて追加してください。

※ 「Conversions」がどちらのデータソースにも存在するため、コンバージョン詳細の「Conversions」の名前を「CA_Conversions」に変更してください。

 

6. [ Configure join ]をクリックしてください。

 

7. 結合演算子が左外部結合、結合条件が下記のようになっていることを確認して、[ 保存 ]ボタンをクリックしてください。

広告グループ単位での出力をする場合は、上記キャプチャの結合条件にAdgroupNameが追加されていることを確認してください。

8. コンバージョン詳細のデータソースの[ ADD A FILTER ]をクリックし、[ フィルタを作成 ]をクリックしてください。

9. 値を反映させたいコンバージョンアクション名でフィルタを設定して、[ 保存 ]ボタンをクリックしてください。

 

10. データソース名を入力して、[ 保存 ]ボタンをクリックすると統合データの作成は完了です。

STEP 4:Looker Studioのレポートにデータを反映する

1. 任意の表のデータソースにSTEP 3で作成した統合データを選択してください。

※ 既存のものでも新たにご作成いただいても問題ございません。

2. 「ディメンション」と「指標」を選択してください。

※ プロモーションにGoogle 広告とYahoo!広告、Microsoft広告以外のサービスが存在する場合は、「コンバージョン数」「コンバージョン率」「コンバージョン単価」は計算フィールドを使用する必要があります。

  • 「コンバージョン数」は計算フィールドに下記計算式を入れてください。

    CASE
    WHEN ServiceNameJA IN ("Google 広告","Yahoo!広告 検索広告","Yahoo!広告 ディスプレイ広告","Microsoft広告") THEN CA_Conversions
    ELSE Conversions
    END

     

  • 「コンバージョン率」は計算フィールドに下記計算式を入れてください。

    CASE
    WHEN sum(CA_Conversions) IS NOT NULL THEN SUM(CA_Conversions)/SUM(Clicks)
    ELSE SUM(Conversions)/SUM(Clicks)
    END

     

  • 「コンバージョン単価」は計算フィールドに下記計算式を入れてください。

    CASE
    WHEN sum(CA_Conversions) IS NOT NULL THEN SUM(CostIncludingFees)/SUM(CA_Conversions)
    ELSE SUM(CostIncludingFees)/SUM(Conversions)
    END

3. 以上で、Google データポータルでコンバージョンに特定のコンバージョンアクションの数値だけを反映する方法が完了です。

計算フィールドを用いた指標について

プロモーションにGoogle 広告とYahoo!広告、Microsoft広告以外のサービスが存在する場合、STEP 4の手順2において、「獲得件数」(獲得率や獲得単価を含む)には計算フィールドを使用する必要があります。

※ 参考:Looker Studioのヘルプ「計算フィールドについて」

計算フィールドは、指標を選択する際に一番下にある「フィールドを作成」から作成することができます。