Looker StudioでAdjustのイベントデータと連携したレポートを作成する方法

Looker StudioでAdjustのイベントデータと連携した広告レポートを作成する方法です。

 

AdjustのAPIの利用の制限上、本記事で紹介するツールはAdjustにて編集権限を持つアカウントのご利用が必須となっております。

また、取得できるレポートは「インストール」レポートのみとなっております。

Adjust連携広告レポート作成ツールとは?

 

Looker StudioでAdjustを連携した広告レポートを簡単に作成することができるDatabeatオリジナルの便利なツールです。

本ツールはDatabeatの「Adjust自動連携機能(β版)」となります。

Adjustで計測した「イベント」をDatabeatで収集した広告パフォーマンスデータと掛け合わせたレポートを作成することができます。

 

本ツールで作成可能なLooker StudioのAdjust連携広告レポートは下記となります。

  • キャンペーンレベルのAdjust連携広告レポート 

※こちらのAdjust連携広告レポート作成ツールでは出力内容が限られます。

 

▼本ツールで作成可能なレポート

1-4-1-1

2-3-1

3-3-1

4-3

 

Looker StudioでAdjustと連携した広告レポートを作成する手順は下記になります。

STEP4は、どちらかご希望の内容に沿って進めてください。

【STEP1】事前準備:データベースの作成

【STEP2】ツールの利用申請

【STEP3】ツールでのレポート作成

【STEP4-1】レポートを生成する

【STEP4-2】SQLのみ取得する

 

Adjust連携広告レポート作成ツールを使ってレポートを作成する方法

【STEP1】事前準備

【Databeat管理画面でデータベースの作成】

1. 「Data Feed」>「BI tool」をクリックしてください。

2. [ + ]ボタンをクリックしてください。

3. [ データベースを追加 ]をクリックしてください。

3 

4. データベース名を入力し、出力したいプロモーションを選択してください。

データベース名は「(プロモーション名)_Looker Studio_Adjustキャンペーン」とすることをおすすめいたします。

4.

 

5. テーブル定義にプリセットの[ Looker Studio_Adjustキャンペーン ] を選択してください。

5.

 

6. 出力するメディアを選択してください。

特に指定がなければ「全媒体」にチェックを入れてください。

6.

 

7.[ 保存 ]をクリックすると、テンプレートに必要なデータベースが作成されます。

【STEP2】ツールの利用申請

Adjust連携広告レポート作成ツールをご利用いただくためには、ツールの利用申請が必要となります。下記の手順に従って申請をお願いいたします。

Adjust連携広告レポート作成ツールの利用申請方法

ツールの利用申請フォームより申請をお願いいたします。

Adjust連携広告レポート作成ツール利用申請フォーム


申請後、フォームにてご入力されたメールアドレスあてにツールのご案内のメールが届きます。

【STEP3】ツールでのレポート作成

1. スプレッドシート「【Databeat】Adjust連携広告レポート作成ツール」を開き、コピーを作成します。

スクリーンショット (214)

 

2.「Databeat」メニューから「トークンを設定」をクリックしてください。

スクリーンショット (215)

 

3. 次にGoogle Apps Scriptの認証プロセスに入りますので、画面に従って進めてください。

Google Apps Scriptの認証手順はこちらをご確認ください。

 

4. 再度「Databeat」メニューから「トークンを設定」をクリックしてください。

スクリーンショット (215)

 

5.トークンを入力してOKをクリックしてください。

トークンの取得方法はAdjustの下記ヘルプをご確認ください。

レポートサービスAPI認証

スクリーンショット (216)

入力したアプリに関するインストールレポートのみ取得されるものとなっております。

別のアプリのデータも取得したい場合、本STEP1番の「スプレッドシートのコピー」を行い別のスプレッドシート(ファイル)をご用意ください。

スクリーンショット (217)

 

6. 取得するデータの期間を入力してください。

・後述するデータ取得の定期実行のために日付は関数で入力することをおすすめいたします。

例:開始日:=TODAY()-8、終了日:=TODAY()-1

・Adjustから取得されるローデータはかなりの行列数が存在するレポートとなっております。また、Google Apps Scriptを利用する都合上実行時間のタイムアウトの懸念もございますので、期間は短めに設定いただくことをおすすめいたします。
※ タイムアウトエラーとなった場合は期間をより短くしてお試しください。

スクリーンショット (218)

 

7. GCPリージョンをプルダウンから選択してください。

スクリーンショット (219)

 

GCPリージョンの詳細な確認方法はこちらをご確認ください

 

8. B11セルに貴社のGCPのプロジェクトIDを入力してください。

スクリーンショット (220)

 

GCPのプロジェクトIDの確認方法はこちらをご確認ください。

 

9. 出力先を「BigQuery」に設定し、「Databeat」メニューから「データを取得」をクリックしてください。

スクリーンショット (221)

※ 本ツールでは、AdjustのデータをAPI経由で取得し、BigQueryに格納・蓄積する仕様となっております。そのため、出力先を「BigQuery」に設定する必要があります。

【参考】データ取得を自動化する方法

 Adjustのデータ取得を自動化することも可能です。

本ツールの「Databeat」メニューより「定期実行の開始」をクリックすると、毎日午前9:00〜10:00の間に自動でデータがエクスポートされるようになります。

スクリーンショット (211)

 

Adjustのデータを定期的にBigQueryに格納したい場合は「定期実行の開始」メニューのご利用がおすすめです。

また、「Databeat」メニューより「定期実行の停止」を実行すると、Adjustデータの定期取得処理は停止されます。

スクリーンショット (212)

 

10. B14セルに、事前準備で作成したデータベース「(プロモーション名)_Looker Studio_Adjustキャンペーン」のSQLを Databeatの管理画面BI toolより発行し貼り付けてください。

SQLを出力する

スクリーンショット (222)

 

【STEP4-1】レポートを生成する

1. 「Databeat」メニューから「レポート生成URLを取得」をクリックしてくださいスクリーンショット (223)

 

2. 表示されたレポート生成URLをクリックしてください。

スクリーンショット (224)

 

3. 「保存して共有」をクリックしてください。

2で生成したリンクをクリックすると、Looker Studioの画面が開かれますので、画面右上の「保存して共有」をクリックします。

スクリーンショット (225)

 

4. 「データアクセスを確認してから保存」のページで「編集」をクリックしてください。

 

5. 「データの認証情報:閲覧者」をクリックしてください。

 

6. データの認証情報を「オーナーの認証情報」に変更し、「更新」をクリックしてください。

7. 「完了」をクリックしてください。

8. 再度「保存して共有」をクリックしてください。

スクリーンショット (225)

 

9.  画面右下の「同意して保存する」をクリックしてください。

9番で「同意して保存する」をクリックすると、Looker Studio側の問題で「レポートの取得に失敗しました」というエラーが表示されるケースがございます。

ただし実際にはレポートの追加は完了しており、下記URLよりご確認いただけます。

https://lookerstudio.google.com/navigation/reporting

※ 反映まで時間がかかる可能性がございます。

※ この場合、「無題のレポート」も同時に生成されてしまいますが、こちらは削除いただいて問題ございません。

【STEP4-2】SQLのみ取得する

1. Databeatメニューから「レポートSQLを取得(キャンペーンレベル)」をクリックスクリーンショット (226)

 

2. 生成されたSQLが表示されますのでコピーしてください。

スクリーンショット (227)

 

3. コピーしたSQLをLooker Studioのデータソースとして接続したり、スプレッドシートに設定することでデータの出力が可能になります。

Looker Studioのデータソースとして接続する方法

スプレッドシートへの出力方法

 

Adjust連携広告レポート作成ツールでよくあるQ&A

Q:プロジェクト IDはどこから確認できますか?

A. 権限のあるアカウントで下記URLにアクセスしますと、画面左上のプロジェクト情報からご確認いただけます。

https://console.cloud.google.com/home/dashboard

プロジェクトIDを確認

 

Q:GCPのリージョンはどこから確認できますか?

A. 下記の手順に従って、ご確認ください。

1. プロジェクトID確認時と同様に権限のあるアカウントで下記URLにアクセスしていただきます。
https://console.cloud.google.com/home/dashboard

2. 検索窓でBigQueryと検索頂き、プロダクトとページのBigQueryをクリックします。GCPリージョンの確認方法_STEP1

 

3. 貴社プロジェクトIDの"▼"をクリックし、databeatをダブルクリック頂きますとデータセット情報が出現します。1-2

 

4. データセット情報内の"データのロケーション"に書かれているものがリージョンになります。
※概ね、asia-northeast1かUSのどちらかになりますので、US以外の方のGCPリージョンは東京扱いとなっております。

2

 

Q:Google Apps Scriptの認証がうまくいかない

A. 下記の手順に従って、ご確認ください。

1. アカウントをクリックします。3

 

2. アカウントへのアクセスリクエストを許可します。4

※ 下記のような画面が表示される方は、詳細をクリックいただきます。※(安全ではないページ)に移動をクリックしますと、上記の許可画面が出現します。安全ではない1-1

(参考:【GAS】初回プログラム実行時の認証・許可のプロセスの進め方/Programing ZERO)

 

安全ではない2
(参考:【GAS】初回プログラム実行時の認証・許可のプロセスの進め方/Programing ZERO)

Q:プロジェクトIDやGCPのリージョンを誤って設定してしまいました。何か問題は発生しますか?

A. 特に問題は発生いたしません。一から再度ご確認の上、設定をお願いいたします。

Q:生成したレポートは編集することは可能ですか?

A. 管理者権限をお持ちのレポートであれば、Looker Studio上で編集することが可能です。

Q:レポート生成中に失敗しました。どうすればいいですか?

A. お手数ですが、上記手順を再度お試しください